2012年02月18日

なんで日本で糖質制限が広まらないのか

中野クジラが帰国して生活が一変しました。
このままでは去年一年の節制が水泡に帰しますので、また気を引き締めて頑張りますね。

まるみ師匠が家庭の事情でブログをお休みされました。
そんな事もあったのでしょうか、Oうちさんがとうとうダルマの話を書かれました
私も、ここにたどり着いたトニョ初心者の方の為に、少しでも役に立つ情報を書いていきたいと思います。 

糖尿病は怖い病気です。
でも、痛くもかゆくもないので、ほとんどの人は合併症になるまで真剣に治療しようとしません。
三大合併症を発症する前に心筋梗塞や脳梗塞でぽっくり逝っちゃう人も大勢いますし、その原因の多くが糖尿病だということすらあまり話題になりません。
薬飲めばなんてことないと思ってる方もいらっしゃいますが、その薬がさらに膵臓を痛めている事もあまり話題になりません。
マッチポンプですよね。
炭水化物を食べさせ、血糖値を上げ、薬でインシュリンを無理矢理出させて、血糖値を下げる。

私も6年前に糖尿病と診断され(実際には20年近く前から数値は高かった)栄養士さんからまず言われたのは、

・運動しなさい
・カロリーを一日1800kcalに
・塩分は一日7g以下に
・お酒は控えなさい

こんな感じでした。で、

「ご飯は食べて下さい。カロリーのわりに満腹感が得られますから」

素直な私は忠実(お酒以外は)に守り、一日1万歩以上歩き、毎週末に山に登り、ご飯をせっせと食べ、塩分を控えパンにはバターも塗りませんでした。

確かに体重は減り、HbA1cも8.2から6.5まで落ちましたが、その後はいくら頑張っても無理でした。
検診の度に、薬を飲まされる恐怖に怯え(担当医は6.5以上なら薬を出しますと言っています)、一日平均歩数を13000歩に上げました。

そこで教えてもらったのが江部先生とカステーラさんのブログでした。
江部先生のブログはトニョの方なら皆さん読んでいらっしゃるでしょうが、是非カステーラさんのブログも読んで下さい。
壮絶な人体実験の嵐に戦慄を覚えます

糖尿病は食後に血糖値が上がり、血管を痛め、結果体中に障害を引き起こす病気です。
で、食後血糖値を上げるのは三大栄養素の中で糖質だけなのです。
だったら、糖質をなるべく食べないようにするのが糖尿病治療の根本ではないでしょうか? 

2004年  血糖値を上昇させるのは糖質だけ
タンパク質、脂質は血糖値を上昇させません。
ADA(アメリカ糖尿病協会)

江部康二医師によると、(2011年現在)、日本の医師、看護士、栄養士の99%がこの事実を知らないそうです。 


さらに、調べれば調べるほど、糖質が絶対必要な栄養素では無い事も解りました。

じゃあ、なぜ、糖質制限を勧める医者が少ないのでしょう?

私はこう思います。

自分ができないことを患者に勧められない。

去年の暮れから、私も何人もの人に糖質制限を説明しました。しかし、

「ご飯もパンも麺も菓子も果物も全部ダメなんだよ」

と言うと、全員が「そんなの絶対無理」と答えます。

もしも、時の厚生労働大臣が、今や日本人の四人に一人が糖尿病という時代に

糖尿病患者は糖質制限が望ましい

なんて発言をしたら、どうなると思います?

コメ議員、コメ農家はもちろん、寿司業界、パン業界、ラーメン業界、うどん業界、蕎麦業界、お好み焼き業界、もんじゃ業界、餃子業界、お菓子業界、おせんべい業界、果物業界、芋業界から猛反発を受けて即刻辞任でしょう。

私は日本では糖質制限治療はまだしばらく日の目をみないと思います。

最後に、糖質が血糖値を上げる私の人体実験の結果を

2月10日、ダーツ仲間とスキーに行きました。
上野から上越新幹線で越後湯沢まで。

8時30分に上野を出発すると、毎年駅弁と缶ビールが配られます。

わっぱ飯
駅弁は毎年わっぱ飯です。

そんなに体に悪そうに見えないでしょ?
でも、炭水化物は92gもあります。

炭水化物=糖質+食物繊維

なので、糖質はもう少し少なくなりますが。

でも、もちろん、今の私には危険な朝食です。
2型糖尿人は糖質1gで血糖値が3あがります。

躊躇しましたが、年に一度のスキーだと言うことで、無礼講としました。
さすがにビールはパス(ビールにも糖質が含まれます)

9時3分
253

血糖値が200mg/dlを超えると血管内皮に傷害が起こり、特に220mg/dlを超えると即座に血管内皮の傷害が増加すると言われています。そのため、血糖値が200mg/dlを超える時間が長いほど血管性の合併症の危険は高まり、心筋梗塞などが起こりやすいということになるのです。 

同じ弁当を食べ、缶ビールも飲んだクジラ君の血糖値も計ってみたら、146でした。
残念ながら彼はトニョではありません。

その後、3日間のスキーツアーで、食事にかなり気をつけましたが、血糖値は毎回のように200を越えました。パンもご飯もほとんど食べなかったのに、です。
通常の食事がいかに糖質が高いかですね。


ちなみに、スキーツアー終了後、私の血糖値は180を超える事はほとんどありません。


最後に、あるノンフィクションライターの本に、
糖質制限に批判的だった医者が、自分が糖尿病になったらこっそり糖質制限を始めた
と書いてあるそうです。

当然でしょ?薬飲まないで血糖値下げる方法はそれしか無いんですから(笑)



nobusan8899 at 07:57│Comments(3)TrackBack(0)clip!闘病 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 二百名山   2012年02月18日 08:50
今日はシリアス路線ですので、コメントは控えさせていただきます
2. Posted by 柏ののんきな父さん   2012年02月18日 08:59
4 おはよう

ブログの内容、よ〜く解りました。

脂質や塩分を控えてとか。よく聞きますよね。
のぶさんは、糖質食を控えるのでなく、限りなく
ゼロにされているのでしょう

でも、慈悲深いのぶさんです。立場上、いろいろな食事会に出席されることでしょう。

体質改善され、3年後の還暦登山の達成を楽しみにしています

3. Posted by のぶさん   2012年02月18日 09:26
>>二百名山君
もう羽田に着いたかな?
背広屋さんも来るよ、楽しみだね

>>お父さん
私はゼロなんかにしてませんよ。
そんなに重傷じゃないですもん。
単に主食や芋類、甘いものを控えているだけです。
自分で計測すると何を食べて良いかだんだん解ってきます。
でも、外食は難しいですね。
煮物や揚げ物の数値がほんとにミステリアスです

そうそう、ノンフィクション本のリンクを貼り直しましたので読んでね。
ムカっとしますぜ

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔